【外壁塗装工事で設置される飛散防止ネットの役割】
少なくても2階以上の高さを持つ建物では、外壁塗装をする時に足場を組みます。足場の外側の全面を飛散防止ネットで覆うことが多く、内部が見えなくなります、名称からも分かるように、塗料が飛散しないようにするのが主な役割です。
外壁塗装では通常、ハケとローラーを使って塗料を塗っていきます。しかし、どうしても細かな飛沫が風に乗って周囲に飛んでしまうものです。風が強い日などは隣近所の敷地まで飛散し、住居や自動車などを汚してしまう恐れもあります。そこで、ネットを張って防ぐわけです。
【安全確保のためにも必要な策】
飛散防止ネットには他の役割もあります。それは、作業員の保護、けが防止のためです。足場は高いので、万が一足を踏み外してしまうと、落下して大きなけがを負う恐れがあります。そこで、飛散防止ネットが一種の壁のような役割を果たして、安全確保をしてくれるのです。
また、道具が落ちないようにするのにも役立ちます。足場の上から作業に使う道具が落ちて、別の作業員にぶつかると、大きなけがにつながります。外壁塗装ではカッターや重い塗料の缶などを足場の上で使うことがあり、けが防止のための策を講じないと重大事故につながってしまいます。ですから、飛散防止ネットは欠かせないのです。
飛散防止ネットは周囲への配慮と共に、作業員の安全確保という、二重の役割を担っていることが分かります。工事中は多少不便な思いをするかもしれませんが、安全面を考慮してしっかり飛散防止ネットを使用しましょう。
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